〈基本データ〉
タイトル:「メイン・タイトル」
出典:『ハリー・ポッターと賢者の石』『ハリー・ポッターと秘密の部屋』『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
作曲者:ジョン・ウィリアムズ
演奏オーケストラ:ロンドン交響楽団 など
ハリー・ポッターといえば、冒頭の金属的な可愛らしい音による、三拍子の神秘的なメロディ。この楽器はチェレスタという鍵盤楽器で、作曲者によれば、ヘドウィグのフワフワとした軽さをイメージしているのだそうです。

音源:ヘドウィグのテーマ
もちろんこのメロディは映画の中で繰り返し使われるので、「メインテーマ」と呼ぶに値するものなのですが、一応は「ヘドウィグのテーマ」が正しい名称のようです。
ハリー・ポッターでもう一つ有名なメロディはこちら。クウィディッチの場面で流れていたのを思い出される方は多いのではないでしょうか。
音源:ニンバス2000のテーマ
このメロディは「クウィディッチのテーマ」、「ニンバス2000のテーマ」など様々な呼び方をする人がいるため、呼び方はさだまっていません(ただし、後者に関しては、サントラ未収録曲の中に「ニンバス2000」と題された木管合奏曲で、このメロディを変奏するものがある、という根拠はあります)。
曲自体の話からは少しずれますが、『ハリー・ポッター』シリーズの作曲家は途中で何度も変わっています。
『ハリー・ポッターと賢者の石』:ジョン・ウィリアムズ
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』:ジョン・ウィリアムズ
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』:ジョン・ウィリアムズ
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』:パトリック・ドイル
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』:ニコラス・フーパー
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』:ニコラス・フーパー
『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 1』:アレクサンドル・デスプラ
『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 2』:アレクサンドル・デスプラ
実はジョン・ウィリアムズが作曲を担当したのは最初の3作だけで、その後3人の作曲家が交代していたのでした。ウィリアムズによる「ヘドウィグのテーマ」の旋律は、8本の映画全てに使われていますが、『炎のゴブレット』を境にして急激に使用回数が減少します。これは、ウィリアムズ以外の担当者、特に最後の2人が、ライトモティーフ(前回の記事参照)を重視しない点で、ウィリアムズと大きく異なるスタイルを持っていたことが原因の一つとして挙げられるでしょう。
なお、同じファンタジー映画のジャンルで言えば、パトリック・ドイルは『エラゴン』、アレクサンドル・デスプラは『ライラの冒険 黄金の羅針盤』などを担当しています。
ちなみに「ヘドウィグのテーマ」は、サウンドトラックCDでなんども聴くことができますが、『アズカバンの囚人』サントラ版の1曲目「ルーモス!(ヘドウィグのテーマ)」のものはチェレスタの音色が前2作と異なっており、再録音したものと思われます。
他の巻の曲も、これからこのコーナーで扱っていこうと思います!
【次回予告】
映画『ロード・オブ・ザ・リング:旅の仲間』より「ホビット庄の社会秩序」
お楽しみに!
文責:中野

音源:ヘドウィグのテーマ
もちろんこのメロディは映画の中で繰り返し使われるので、「メインテーマ」と呼ぶに値するものなのですが、一応は「ヘドウィグのテーマ」が正しい名称のようです。
ハリー・ポッターでもう一つ有名なメロディはこちら。クウィディッチの場面で流れていたのを思い出される方は多いのではないでしょうか。

音源:ニンバス2000のテーマ
このメロディは「クウィディッチのテーマ」、「ニンバス2000のテーマ」など様々な呼び方をする人がいるため、呼び方はさだまっていません(ただし、後者に関しては、サントラ未収録曲の中に「ニンバス2000」と題された木管合奏曲で、このメロディを変奏するものがある、という根拠はあります)。
曲自体の話からは少しずれますが、『ハリー・ポッター』シリーズの作曲家は途中で何度も変わっています。
『ハリー・ポッターと賢者の石』:ジョン・ウィリアムズ
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』:ジョン・ウィリアムズ
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』:ジョン・ウィリアムズ
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』:パトリック・ドイル
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』:ニコラス・フーパー
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』:ニコラス・フーパー
『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 1』:アレクサンドル・デスプラ
『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 2』:アレクサンドル・デスプラ
実はジョン・ウィリアムズが作曲を担当したのは最初の3作だけで、その後3人の作曲家が交代していたのでした。ウィリアムズによる「ヘドウィグのテーマ」の旋律は、8本の映画全てに使われていますが、『炎のゴブレット』を境にして急激に使用回数が減少します。これは、ウィリアムズ以外の担当者、特に最後の2人が、ライトモティーフ(前回の記事参照)を重視しない点で、ウィリアムズと大きく異なるスタイルを持っていたことが原因の一つとして挙げられるでしょう。
なお、同じファンタジー映画のジャンルで言えば、パトリック・ドイルは『エラゴン』、アレクサンドル・デスプラは『ライラの冒険 黄金の羅針盤』などを担当しています。
ちなみに「ヘドウィグのテーマ」は、サウンドトラックCDでなんども聴くことができますが、『アズカバンの囚人』サントラ版の1曲目「ルーモス!(ヘドウィグのテーマ)」のものはチェレスタの音色が前2作と異なっており、再録音したものと思われます。
他の巻の曲も、これからこのコーナーで扱っていこうと思います!
【次回予告】
映画『ロード・オブ・ザ・リング:旅の仲間』より「ホビット庄の社会秩序」
お楽しみに!
文責:中野
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